市橋 晴菜 ICHIHASHI Haruna

プロフィール

東京造形大学卒業。畑で採れる野菜、島で釣れる魚などから自然の力強さや命の循環を感じ取り、作品を制作。
北インド・ラダックで開催されたEarth Art Projectでは高山の暮らしを手つむぎ・手織りのカディ布に表現した。
絵をもっと身近なものにする、をテーマに「持ち運べる絵画」シリーズを発表。2018.7.21~8.12までツォモリリ文庫にて開催。
オフィシャルウェブサイト

《市橋晴菜作品集》
展示会場:町内各所

1.「磐梯山をかけるいきもの」翁島小学校裏の田んぼ
2.「山を見つめるもの」土津神社
3.「山のふもとに生きる人びと」はじまりの美術館裏
4.「森の中でおどる」カフェ小春日和の庭

地中には様々なものが眠っている。

虫や、動物、植物。重なり合って、くっついて。そして、地上では、それらを踏みしめ生きているものがいる。すべては繋がっている。アンリ・マティスのダンスのように、くるくると輪になり踊っている。それは悲しみではなく、生きる喜び。

猪苗代の滞在制作では、ウォールアートフェスティバルの各会場から土を採集し、山を駆けるもの、湖を泳ぐもの、土や鉱物の粒に眠る命の記憶を、猪苗代に滞在した7日間で目にしたもの触れたものと重ね合わせて描き起こした。本作品は、各会場を繋ぐように自然の中に作品が点在している。土と顔料で描かれた生き物達が猪苗代の風景と溶け合い、共鳴する様子を、初冬の風に吹かれながら見つめて欲しい。