野口 勝宏 NOGUCHI Katsuhiro

プロフィール

1959年福島県猪苗代町生まれ。写真家。
「福島の花の美しさで世界の人々を笑顔にしたい」と「福島の花」シリーズを制作。
2012年にはオランダ国際園芸博「フロリアード」日本政府館にて「福島の花」が紹介される。
2014年、2015年、2016年春に開催の福島県観光キャンペーン「福が満開、福のしま。」においてはJR東日本のメインイメージに採用され、ポスターや駅構内装飾・ラッピング車両を花でビジュアルデザイン。
また、福島空港においても全日空カウンターや搭乗橋などを花の写真作品で彩り国際線1階では『野口勝宏「福島の花」美術館』が常設される。
2016年5月14日就航したANAの特別塗装機「東北フラワージェット」ボーイング737-800の機体を東北の花々でデザインする。
キヤノンギャラリー銀座・梅田・仙台・札幌の他、成田国際空港、国内外においても写真展を開催。著書に「ここは花の島」(帯文/谷川俊太郎)などがある。
WAFふくしま in 猪苗代2018では「福島の花」シリーズの手法を用い、猪苗代高校の観光実践室内の壁面に作品を展開する。
猪苗代に咲く野菜の花や通学路の花を撮影し、作品を制作する。
生徒・一般向けに写真を壁面に貼っていくコラージュワークショップも開催する予定。
第35回 Nikon Photo Contest 2014-2015 グランプリ受賞。
第26回 福島民友新聞社 みんゆう県民大賞 芸術文化賞受賞。
日本記者クラブ会員 Japan National Press Club (JNPC)
日本広告写真家協会会員 Japan Advertising Photographer’s Association (APA)
Facebookは「野口勝宏」「福島の花」で公開中。

オフィシャルウェブサイト NOGUCHI Katsuhiro

Photographer Katsuhiro Noguchi was born in 1959 in Inawashiro-machi, Fukushima Prefecture. Noguchi has created a series of photographs called, “The Flowers of Fukushima” . His hope is to make people all over the world smile with the beauty of the flowers of Fukushima. In 2012, “The flowers of Fukushima” was introduced at the Japan pavilion of the “Floriade”, at the Netherlands International Horticultural Exhibition. In 2014, his flower photos were adopted as the main visual image of a tourism campaign sponsored by Fukushima Prefecture and JR East Railways. Those pictures appeared on ad posters at main railway stations and on some trains. He also held a one-man show of his pictures at the Canon Galleries in Tokyo, Osaka, Sendai and Sapporo. His works included “This Place … an Island of Flowers” and it inspired also a musician Kensaku Tanikawa who is the eldest son of Shuntaro Tanikawa to compose an ensemble with the same title as the book. Publication: “This Place… an Island of Flowers”(2013)
His Facebook account: “Katsuhiro Noguchi““The Flowers of Fukushima“

Official Website NOGUCHI Katsuhiro

《同じ磐梯山の稜線を見て育った、私からみなさんへ》
展示会場:猪苗代高校 観光実践室
制作期間:2018年7月・8月

これらの花々は、皆さんが暮らすこの猪苗代町で育った野菜の花や、庭先に咲いていたものです。

「花はいいね」とはよく言われることですが、自分自身にエネルギーがみなぎっているみなさんにはまだ実感のともなわないことばかもしれません。

私がこの猪苗代高校で過ごした3年間は、柔道と写真部の活動に没頭し、自宅の天井裏にこもっては白鳥のモノクロ現像をしているような日々でした。

興味の対象は自分の進路や就職、時には恋愛など、こわいもの知らずなのがいいところ、といった時期でした。

若いみなさんが過ごす “人生”という時間軸の中では、苦難や解決できない不条理なことにぶつかることもあるでしょう。

私はそんな時、なぜか生まれ育った自然豊かな猪苗代の風景を思いだしていました。

朝夕に雄大な稜線を見せる磐梯山や、太陽に反射する猪苗代湖、そしてあぜ道に咲く野の花など、それらを思い描くことで心が楽になったことが何度もありました。

これからの未来のどこかで、この作品の記憶がみなさんを励まし、猪苗代を懐かしく、そして誇りに思える糸口となれたならとても嬉しく思います。