ラジェーシェ・L・モール

プロフィール

1982年、インド・マハラシュトラ州生まれ、ワルリ族。祖母からワルリ画を学び、以来25年間にわたり制作。木をこよなく愛し、ワルリ族の物語を表現することを好む。インド各地での展覧会、ワークショップへ招聘され、2016年にはパリに滞在し、展覧会に参加。今回が初来日となるモール氏は、吾妻中学校の教室の壁3面にワルリ画を展開する。植物や土地の物語を描くことに長けており、猪苗代の人々から古今のストーリーを集め、「猪苗代のワルリ画」を表現する。

Born in 1982, Maharashtra. A Warli painter. He learnt Warli painting from his grandmother and paints for 25 years. Loving trees and expresses folklore stories of Warli people. Joining to exhibitions and workshops in India, and was invited to an exhibition in Paris, 2016.

《永遠のときの中、今ここにいる》
展示会場:吾妻中学校
制作期間:2018年10月15日〜11月2日

 

猪苗代で見た大木は、ワルリ族の村にある樹齢100年を超える木々を思い起こさせた。町の人の話によると、大木は人びとがときに祈り、ときに憩い、ときに吉事を祝う暮らしの軸だった。ワルリの人々も同じように木、川、岩、太陽、月、自然のいたるところに神様を感じ、生かされていることに感謝の祈りを捧げる。ガマ石と呼ばれる巨石の足元に湧き水があった。その水は集落の人々、旅人を癒す存在だったと聞いた。ワルリ族の暮らしも森からの湧き水が集まった川に支えられている。

竹や木などで作るカゴなどの手仕事もの、おいしい野菜や米をつかった料理・・・猪苗代の暮らしのいたるところに自分たちの文化との共通性を見つけ、その喜びを描いた。